電気凝固法

電気凝固法は元々脱毛に使われていたものを応用してワキガ治療に使ったものです。電気分解法と同じく、針を使った治療になります。

 

エステでも行われることがあり、「ワキガに効果がある脱毛です」というキャッチコピーを見かけることもあります。

 

先に言っておくと、エステで受けられる電気脱毛ではワキガにはほとんど効果が見られません。その理由は、脱毛エステでワキガは治るのかというページで解説しているので、一緒に読んでいただけると幸いです。

 

電気凝固法にはA法とB法の2種類があり、大きな違いがあります。まずは電気凝固法の代表ともいえるA法について見ていきましょう。

 

小林式絶縁針電気凝固法(A法)

A法は、電極の付いた針を脇毛の1本1本に刺し、電流を流して毛根を熱凝固させます。この時、毛穴にくっついているアポクリン汗腺も同時に熱凝固されるため、汗腺の動きがストップします。

 

また、A法は毛根部を熱凝固させるので永久脱毛も一緒に行われることになります。脇毛はワキガが強くなる原因なので、脇毛を取り除くことでさらにワキガ臭を弱くすることができるんですね。

 

エステで行う電気脱毛はアポクリンを破壊するほどの電圧を加える事ができません。そのため、永久脱毛は行えてもワキガが治らなかったり、数日後に臭いが元に戻ってしまうケースが非常に多いです。

 

X針電気凝固法(B法)

A法の特徴は、毛根とともにアポクリン汗腺を凝固させるものでした。しかし、これはアポクリン汗腺に直接針を当てていないため、凝固が不十分な箇所ができてしまいます。

 

また、アポクリン汗腺の量が多かったり、サイズが大きい人の場合は効果が薄く、軽度〜中度ぐらいのワキガ体質の人に有効でした。

 

B法は、A法には効果が無かったような強度のワキガにも効果が期待できる電気凝固法です。

 

A法は毛のある場所から針を入れましたが、B法の場合は脇の端から針を入れ、アポクリン汗腺を複数まとめて串刺しにしていき、直接熱凝固させます。治療に使う針も太く長いので、A法よりもさらに強い電圧を加える事ができます。

 

A法とB法の比較

 

A法

B法

脱毛

必ず永久脱毛される 永久脱毛されない

何回行えば効果が出てくるか

平均2回〜3回程度 1回〜2回

ワキガの度合い

軽度〜中度 重度

 

A法もB法も1度では効果が現れないこともあります。そのため、ほとんどのクリニックでは電気凝固法1回コース、3回コースというようにコース別に分かれています。

 

何回がいいのか?というのは実際にやってみなければわからないのですが、電気凝固法自体再発の可能性がある治療法なので、アポクリン汗腺を実際に調べてみないと分かりません。

 

調べてみたところ、残念ながら現在はB法で治療を受けることはできないようです。針の生産が終わってしまい、治療ができないんだそうです。残念ですね。

 

電気凝固法のメリット・デメリット

電気凝固法のメリット

  • 傷跡が残らない
  • 痛みが少ない
  • ダウンタイムが短い
  • 多汗症にも効果がある
  • 永久脱毛も同時に行える
  • スソワキガにも応用可能

 

傷跡が残らず痛みも少ない

電気凝固法の最大のメリットは傷跡が残らないことです。クリニックで治療を受ける場合、局所麻酔を行うのでエステのような痛みに耐える必要もありません。

 

手術だと縫合の跡や皮膚の引きつりの心配がありますが、電気凝固法なら針を挿入するだけなので傷跡が残らないので女性にもおすすめです。

 

ダウムタイムが短い

ダウンタイムもほぼ無いと考えて良いと思います。治療後すぐに普段通りの生活に戻ることができるので、治療後の負担が物凄く少ないです。お風呂に入ったりしてはいけないなどの縛りはありますが、シャワーは浴びることができますし、仕事もできます。

 

スケジュールに縛られないので手軽に治療ができるのも魅力です。

 

多汗症にも効果がある

電気凝固法は腋窩多汗にも効果があります。エクリン汗腺を取り除く手術に比べると効果は劣りますが、それでも施術前よりは減少したと感じる人が多いです。

 

エクリン汗腺が破壊できないのは、エクリン汗腺が毛穴にくっついていないからです。(アポクリン汗腺は毛穴と繋がっています。)

 

アポクリン汗腺の働きを抑えることでアポクリン汗が減りますから、効果は人それぞれではあるものの、脇汗は減少する傾向があります。

 

永久脱毛も行える

A法は脱毛も一緒に行われるため、女性にとっては一石二鳥といえるでしょう。

 

脱毛することで脇毛が持っている臭いを強くする働きと臭いを遠くへ飛ばす働きが消えるわけですから、ワキガ臭は著しく減少します。

 

スソワキガにも応用可能

電気凝固法はスソワキガの治療にも応用できます。切開すると傷が残ってしまいますし、デリケートな部位なので手術は気が引けてしまう人が多いと思います。

 

ただし、スソワキガの治療の場合でも脱毛が伴ってしまうため、新たな悩みが発生してしまうこともあります。そういう場合はA法ではなく、後述するB法が適しています。

 

電気凝固法のデメリット

  • 臭いが完全に取れない場合がある
  • 再発する可能性がある
  • 維持費がかかる

 

臭いが完全に取れない

電気凝固法の目安として、完全に臭いが消えるまでの効果を望めるのは軽度〜中度のワキガの人です。重度になれば臭いが完全に取れない可能性もあります。

 

また、1回の治療で全てのアポクリン汗腺を凝固させるのは難しいです。複数回に分けて治療を行うことも珍しくなく、2回、3回と回数を重ねることで確実に効果は出てくるようですが、負担になるのも確かです。

 

再発する可能性がある

アポクリン汗腺を熱凝固させているだけなので、数年したら汗腺の活動が始まる可能性もあります。再発してしまったらまた電気凝固法の治療を受けることもできますが、何年かしたらまた再発する可能性があるので、だったら手術に切り替えるか、デオドラントで予防するのがいいと思います。

 

維持費が掛かる

何度も治療を受けたり、再発するたびにクリニックに通うとなると、お金の面で心配になりますよね。

 

保険が適用されないため、1回10万円ぐらいかかってしまいますし、1度では臭いが消えなかった場合、2回3回と治療をしなければなりません。

 

それでも効果が現れない人もいますし、中にはピリピリとした痛みを訴える方もいるので、少なからずリスクはあることを覚えておきましょう。